慈愛にあふれる聖者のまなざしは山のような罪をも滅ぼし、わたしたちの悪しき性格を正してくれる。気安い話で善い教えを与え、不滅の幸福を与える。聖者には、「これはわたしのもの、それはおまえのもの」という区別の気持ちはない。聖者の深い恩恵に対してわたし達は、この世ではもちろんのこと、幾度生まれかわっても一万分の一も返すことはできない。
シルディ・サイババが御許に集まる人々から賽銭をとったことはよく知られている。しかし、その使い方は受け取った額の大半を施し、残りの金で燃料を買うものであった。この燃料をシルディ・サイババはドウニィ(神聖な火)に投げ込み、いつも火を燃やし続けていた。この火から出来る灰をビブーティ(神聖灰)と呼ぶ。シルディ・サイババはシルディ村を去る信者に、ビブーティを惜しみなく分け与えた。
シルディ・サイババはビブーティによって何を教えたのか?シルディ・サイババはビブーティによって、全世界の可視の現象はすべて灰のように儚いものであることを教えたのだ。わたしたちの身体は五つの要素でできており、歓楽が過ぎれば死んで灰となる。いずれは身体が灰に反ることを気付かせるために、シルディ・サイババは信者にビブーティを与えた。
そしてまた、ブラフマン(宇宙意思)こそ唯一の実在であり、全世界は幻のような存在で、息子であれ夫であれ妻であれ、この世で自分のものといえるものは一人も無いことを教えた。わたし達はひとりでこの世に生まれて来、死ぬ時もまたひとりである。
ビブーティによって身心両面の多くの病気が癒され、いまなお癒されていることはよく知られている。しかし、シルディ・サイババは真と非真とを識別する力、非真に対する無執着を、ビブーティと賽銭とによって教えようとした。
ビブーティは識別を教え、賽銭は無執着を教えた。わたし達はこれら二つを知らなければ、この世俗の苦海を渡ることはできない。
だからこそシルディ・サイババは信者に賽銭を要求し、信者が暇乞いに来たときには神よりの賜物としてビブーティを与え、ビブーティを信者の額に塗り願望を叶え給う尊い御手を信者の頭に置いた。
シルディ・サイババは機嫌の良いときは、陽気に歌ったが、そのひとつにビブーティを歌った歌がある。「おお奇すしきラーマ王子よ。来たりたまえ。来たりたまえ。ビブーティの袋をたずさえて、来たりたまえよ」。シルディ・サイババは常に澄んだ妙なる御声で歌った。
このようにビブーティ(神聖灰)には霊的な教訓が含まれている。しかし、同時に物質的な意義もあった。健康と繁栄を与え、不安を除き、さらにこの世の諸々の富を授けた。従ってビブーティは物的、霊的、両面の祝福を信者に与えるのである。
May Baba bless you.
<祈り:シュリー・ガネーシャ、シュリー・サラスワティ、シュリー・グル・マハラジに礼を尽くします。敬愛するグルデーヴァ、シュリー・シルディ・サイババにつつしんで頭を垂れます>
(続く)
★☆★☆★☆★☆★☆
キーワード: シュリー・シルディ・サイ・ババ,シュリー・グル・マハラジ,シュリー・サイ・マハラジ,マハラジ,シュリー・サイ・サマルタ,サイ・サマルタ,グル・サマルタ,シュリー・サイ,ヴァースデーヴァ,シュリー・ハリ,ナーラーヤナ,ヴェーダ,カリカ,シャーストラ,シュルティ,スムルティ,ストートラ,スートラ,プラーナ,バーガヴァタ,リグ・ヴェーダ,サーンキヤ・カリカ,リンガ・プラーナ,アーチャーリヤ,アートマン,ジーヴァートマ,パラマートマ,アヴァター,アシュラム,アッラー・マリク,アラティ,ダルマ,アルタ,カーマ,モクシャ,ウッディ,ヴァルナ,ブラフマチャリヤ,カルマ,ギー,キルタン,トリグナ,サットヴァ,ラジャス,タマス,グル,グルデーヴァ,サーダナ,アーサナ,ジャパ,プージャ,サッドグル,サットサンガ,サマディ,ジーヴァ,シッディ,シッダ,ダクシナ,ダルシャン,ダルマ,ドゥーニ,パードゥカ,バクティ,バジャン,バブル,ファキール,プラクリティ,プルシャ,プラサード,ブラフマン,マールティ,マーヤー,マハーサマディ,マントラ,ムスリム,クリタユガ,トレタユガ,ドワパラユガ,カリユガ,リーラ,神我顕現,帰依全託,サレンダー,明鏡,英知,平安,平和,平穏,静寂,シャンティ,一切のものの神,回教寺院,神我の境地,個我意識,タントラ,ビブーティ,神聖灰,絶対実存,陰陽の両極性,超越,霊性修行
★☆★☆★☆★☆★☆
◇ディヴァイン・ソウル&梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐
代表・愛内清隆&愛内かこ(あいうちきよたか&かこ)
▽スピリチュアル/精神世界/ニューエイジの総合ポータルサイト
> http://divinesoul.jp/
△スピリチュアル・スペース「梵我連-bongaren-」
> http://bonga.jp/
〒171-0014 東京都豊島区池袋2-60-6-1F
◎メールアドレス: info★bonga.jp (★を@に変えてメール)
☆FAX: 03−6912−6581(24時間受信OK)
☆TEL: 03−6912−6580 (12:00-15:00/17:00-20:00)